私たちの経営理念は、"上質な職人集団の創造"です。理由は、鉄工所という言葉が持つ、"荒っぽいイメージ"を払しょくし、職人がお客様の信頼を得て、上質な仕事＝レベルの高い仕事、を責任をもって仕上げられるような集団になりたいと考えたからです。特に、そのことで4Kと言われる、「きつい」「汚い」「危険」そして「怖い」のイメージを払拭したいのです。

私たちが今掲げている、10年ビジョンは今の製造業をとりまく環境＝仕事が出来ている状況、を出来るだけ長く続けていけるように努力したいと考えています。
そのためには、どうしても「人手不足の問題」を避けて通ることが出来ません。日本の人口がどんどん減っていく、それは仕方ないことですけれども、それでも仕事は続けていかなければならない。それはお客様（日本だけではなく、世界中にいるお客様）に迷惑はかけられないからです。
働き手が減っても、今と同じような製品を創り続けるためには、「製造ラインの自動化」や「ロボット導入」が重要な解決のヒントとなります。
これは明らかなことです。
しかし・・・残念ながら山口県では、「自動化」や「ロボット導入」についての専門的な会社が少ないです。
そこで、津森鉄工有限会社としては、私たちのお客様＝製造メーカーの不便、困った、を解決するために、「自動化」と「ロボット導入」のお手伝いが出来る会社になっていきたいと、それを今後10年で挑戦していきたいと考えています。

私たちは、鉄を使った製品を創ってる製造業です。お客様から依頼のあったものを、図面通りに作ることは大切なことです。しかし、それだけでは十分ではありません。図面の向こうにいる、お客様たち・・・の顔が見えているかどうかが重要です。
私たちのお客様の一つである、自動車メーカー様を例にすれば、私たちが納めた製品を使って、たくさんの自動車が世界中に売られています。ある意味私たちは、間接的にではありますが、その世界中の人たち、自動車を購入した人たちの暮らしや、仕事、に関連する多くの生活を支えているといってもいいでしょう。つまり私たちがきちんと仕事をしなければ、その人たちの暮らしが成り立たない、という事にもなります。

言葉を変えれば、「私たちが世界を創造している」という事もできるのではないでしょうか。つまり、私たちの作っている製品は、目の前の鉄製のものではありますが、私たちは「世界そのものを創っている」と言ってもいいと考えています。